はじめましてのごあいさつ
「好きな人や物が多すぎて見放されてしまいそうだ」
椎名林檎「月に負け犬」の出だしの一節である。
17の頃に初めて聞いたこの言葉は若かった私に呪いをかけた。
好きな人や物が多すぎるのって、変なことなのかな。
確かに、何でもかんでも好きっていうと、面倒くさがられて見放されちゃいそう。
見放されたくないな、でも好きな人や物は嫌いにはなれないな。
じゃあどうすればいいんだろう。
あ、好きって言わなければいいんじゃない?
好きなものを好きと言わない。
そうしてずっとやってきた。
でも、呪いにかかってから随分時が経ち、最近はこうも思うのだ。
本当に、好きな人や物が多すぎると、見放されちゃうの?
それってそんなにわるいことなの?
この価値観が多様化した世界で、それを逆に魅力的って感じる人がいてもよくない?
やっぱり、好きなものは大きな声で好きと言いたいし、同じものを好きな人と分かち合いたい。だって好きなんだもの。
ーー
ということで、好きなことばかりを書くブログをはじめることにしました。
近現代の日本文学をよく読みます。
食わず嫌いしていた英文学にも手を出しはじめました。
本を読む時は、必ずコーヒーを淹れます。
どうせコーヒーを飲むのなら、それに合うお茶菓子も用意したくなるタイプ。
どうせお茶菓子を用意するのなら、素敵なお皿に載せたくなるタイプ。
iittalaの北欧食器から入りましたが、最近は和食器、民藝も気になる。
音楽も好きです。きらきらっゆらゆらっとしたもの。
インディーポップ、シューゲイザー、ポストロックあたりを狭く深く。
ブリットポップも好き、から無理矢理つなげますが、サッカーも好きです。
ミーハー海外サッカーファンからスタートし、今ではJリーグ大好きマンです。
心はサンフレッチェ広島とともにある。
映画はウディアレン監督作品が大好き。
スノッブといわれようが、押井守は見ないと言われようが知らねえ。
アニメは、基本的にボーイ・ミーツ・ガールものに目がない。
(別にボーイ・ミーツ・ボーイでも、ガール・ミーツ・ガールでもいい、出会って、変わって、というお話はいつでもぐっとくる)
という、思いっきり文化系(ときどき熱烈サポーター)女子が、日々のくらしで「好きだ!」と思ったことをゆるーく、そうゆるーく綴ります。
どうぞよろしくお願いします。